東海大相模の甲子園〜全国一の激戦区からの挑戦
こんばんは、フサイチです。
今日は激戦区神奈川において、近年トップの成績を収めている、
東海大相模高校について、近年の活躍を振り返ります。
1、2010夏準優勝〜一二三、大城バッテリー
エース一二三を擁して、東海大相模が夏の甲子園を沸かせたのは2010年。
149kmの速球に多彩な変化球を操る本格派右腕の一二三は、
夏はフォームを崩しサイドスローに転向。
それでも土岐商を1安打完封に抑えるなど、実力を存分に見せつけます。
さらに捕手に大城、セカンドに田中俊太(いずれも巨人)を擁し、
決勝まで進みます。
決勝では島袋擁する興南高校に大敗しますが、
豊富な選手層と、能力の高さを見せつけました。
2、2011春優勝〜アグレッシブベースボールで掴んだ頂点
機動力を駆使し、センバツを制したのが2011年。
震災のショック、野球ができる喜びをかみしめたセンバツ。
国民に感動と生きる勇気をもたらす優勝劇でした。
1番に渡辺勝(中日)、3番田中俊太、4番佐藤大貢、5番菅野剛士(ロッテ)
6番森下翔平など、好選手が多い印象でした。
投手も三本柱、近藤、長田、庄司と安定感抜群。
攻撃的なアグレッシブベースボールで、
1試合平均9点を奪う強力なオフェンスを見せ掴んだ栄光でした。
3、2015夏優勝〜全国No. 1左右Wエース
久々の上位進出にして、全国制覇を果たしたのが2015年でした。
前年、140kmを投げる投手が4人いたことから、
「140kmカルテット」と呼ばれた投手陣。
その中から、左の小笠原慎之助(中日)、右の吉田凌(オリックス)が残りました。
神奈川では横浜、渡辺監督の最後の夏でした。
しかし、東海大相模が決勝で横浜を倒し、甲子園に出場しました。
屈指の投手力で挑んだ夏、二人のエースの快投で決勝に進出します。
決勝の仙台育英戦では、同点の9回にエースの小笠原が起死回生の勝ち越し弾、
劇的な勝利を収め、頂点に立ちました。
花咲徳栄の岩井隆監督らと同じ、1969年生まれの世代です。
機動力を生かした、攻撃的なアグレッシブ野球を持ち味としながらも、
一二三や小笠原など、好投手を擁して勝ち進むことも多くあります。
激戦区神奈川だけあり、勝利への執着心はどこにも負けません。
2018年センバツではベスト4進出、智弁和歌山との激闘を演じました。
2019年夏は林投手擁する優勝候補の近江を機動力で揺さぶり勝利しました。
今年のチームは全国制覇を狙える攻撃力です。
注目はホームラン数です。
鵜沼魁斗27本、加藤響32本、山村崇嘉44本、西川僚祐53本と、
4人で156本の本塁打を放つ、豪華布陣です。
夏を経験したメンバーが8人残る東海大相模、夏に期待です。