世のため、人のため〜野村監督の教え
こんばんは、フサイチです。
さて、今日はすべての野球指導者にとって、
偉大な監督として知られている野村克也監督の言葉を考えてみます。
「野村再生工場」と呼ばれるくらいに、
弱小と呼ばれていたチームを上位に導いてきました。
野村監督は、キャンプ期間中選手たちに、
野球学、人生観、組織論、幸福論などを選手達に説きました。
それは「野村の監督ミーティング」と呼ばれました。
その中で、野村監督は選手たちに、
「人はなぜこの世に生まれてきたのか」
「人は何のために生きるのか」
をテーマにする事が多かったそうです。
そこで、たびたび野村監督が口にした言葉が、
「世のため、人のため」
です。
ロシアの小説家トルストイは、
「人生とは、幸福への努力である」
と言いました。
私たちは、幸せを追い求めるために、生きています。
幸せになるために、必要なことは何でしょう。
それが、
「世のため、人のため」にできることを考え、行動することです。
日々そう考え生きていけば、必ず自分に返ってきます。
人は仕事をする時、ついつい目先の利益に目が行きがちです。
自分にとって、利益があるのか、損はしないのか。
自分の役に立つのか立たないのか。
何も意識せずに生きていると、そう考えがちです。
しかし、感性を持ち、人が何を求めているのか、
何に困っているのかを考え、
解決に向けて行動していくこと。
実は、その行動の中にこそ、本当の幸せが隠れていると言います。
「世のため人のため」
誰もが、一人では生きていけないことを自覚して、
支え合い生きていくこと。
野村監督の教えを、これからも紹介していきます。
これが高校野球100年の結晶だ!〜金足農業、吉田輝星のかっこよさ
こんばんは、フサイチです。
今日は「吉田輝星のかっこよさ」というテーマで、
話したいと思います。
甲子園は中止となりました。
球数制限初年度でしたが、その是非も持ち越しです。
球数制限以前最後の力投型右腕が、金足農業エース、吉田輝星投手です。
彼の881球は、伝説となりました。
公立の農業高校であり、全員が地元出身であり、
「金農旋風」として話題となりました。
3回戦以降の対戦相手と、その劇的な試合展開が、
見ている人の心を打ちました。
3回戦、対横浜高校戦の高橋選手の逆転3ラン
準々決勝、対近江高校戦の齋藤選手の逆転サヨナラ2ランスクイズ
準決勝、対日大三高戦の相手の猛追と吉田選手の熱投
思い出すたびに興奮が蘇ってきますが、その中心となったのが
決勝戦の中盤まで一人で投げ抜いた吉田輝星投手です。
劇的な逆転劇を起こしたのは、吉田投手の投球によるものでした。
彼の魅力は、まずなんといってもストレートです。
外角低めに、糸をひくようなストレートは強烈な印象を残しました。
変化球も豊富です。切れ味鋭いスライダー以外にも、
多彩な変化球を操ります。
そして、フィールディングや投球術など、
投手としての完成度の高さ。
バント処理や、間を取った投球など、
「かっこいい」と思わずにはいられません。
そして、なんといっても彼の一番の魅力が「マウンド度胸」です。
投げっぷりがとにかくいい。
ピンチや終盤に見せるギアチェンジ。
打者を三振に取ったときに見せるガッツポーズや雄叫び。
これぞエースです。
その姿は、周りの人間の心を強烈に引きつけます。
仲間がミスをした時、無理に励ますでもなく、
ミスした仲間に軽く手をあげるだけ。
「大丈夫だ、俺が抑えて見せる」
冷静に見える仕草に、熱い思いが隠れています。
周りの視線を釘付けにし、球場全体が自然と彼を見ている。
テレビ画面の前で、誰もが吉田輝星が映るのを待っている。
そんな存在です。
クールに見えて、気迫を全面に出して相手に向かっていく。
見るからにやんちゃそうで、勝負を心から楽しんでいるかのように笑う。
そのような「若さ」やどことない「子どもっぽさ」があり、
でも力尽きるまで全力で戦う。
高校野球のかっこよさを凝縮した男。
甲子園で投げる吉田輝星の姿が、今でも忘れられません。
野球は9回まで、でも人生は一生続く〜夏の甲子園中止を乗り越えて
こんばんは、フサイチです。
夏の甲子園、中止。
発表から5日が過ぎました。
しかし、いやかえって、発表当初より実感が湧いて、
虚しいと感じる日々を過ごしています。
何を目的に生きれば良いのか。
なんのために部活をやれば良いのか。
何を目標に、練習に取り組むのか。
「そろそろ切り替えて、新しい目標探しなよ」
とお叱りを受けそうです。
その時に、思い浮かんだ言葉があります。
ご紹介します。
「野球のスコアボードは9回、でも、人生のスコアボードは一生続く。
お前たちはその長いスコアボードを戦っていくんだ」
という言葉です。
野球は9回までしかないが、人生はずーっと続いていく。
序盤に大量失点することもあるし、
一気に点差をつけられて、挫けそうになることもある。
でも、人生にはコールドゲームはないんですね。
10点差でも、100点差でも、諦めなければ人生は続いていく。
1点ずつ、コツコツ積み重ねていけば、
いつか逆転できるんです。
でも、一人の力じゃ無理なんですよね。
大量点は、一人じゃ取れない。
だから、仲間が必要なんですね。
その都度出会う仲間と一緒に、力を合わせること。
そんな強い力があれば、人生いくらでも逆転できます。
だからこそ、
諦めないこと。
そして、
出会った仲間を大切にすること。
野球は大事。
でも、生徒の人生はもっと大事です。
甲子園はなくても、人生はまだこれから。
諦めたら、もったいないです。
負けを認めない限り、負けることはないんですから。
学校再開へ〜これから高校の授業はどうなるか
こんばんは、フサイチです。
今日は、「学校再開、今後の動き」というテーマで書きたいと思います。
1、学校再開後の動き
5月24日現在、私の学校では6月1日からの学校再開となっています。
分散登校による、授業を行う。
登校による授業は、登校しないとできないことをやること。
自学でできる内容については、家庭学習で行うものとする。
半日で帰宅させる(昼食を学校でとらせない)。
僕が把握しているのは、ここまでです。
夏休みや部活については、まだ決まってないのだと思います。
つまり、生徒にとっては、
例年より家にいる時間が圧倒的に長くなります。
登校時の授業は、家庭学習を前提とした授業とのこと。
つまり、
家でスピーチ原稿を書いてきて、学校で発表。
家で問題を解いてきて、学校で答え合わせ。
ということを想定しているんだと思います。
そして、話し合いなどの活動は極力避けるようにとのこと。
つまり、学び合い型の授業はアウトです。
さらに、ICTを有効に使えとのこと。
2、この指針を受け、現場はどうなる
では、具体的に授業はどうなるか。
これはあくまで推測ですが、まず100%こうなると思います。
それは、
大多数の先生が、
「ちょっと急ぐけど、今までと変わらない授業をする」
ということ。
クラスが半分になっても、やることは変えない。
というか、変えられない。
準備期間が短いとか、そういう感じの言い訳をして、
結局いつもの授業やんけ!
みたいな事が起こると思います。
一部の若い先生が、これに対応した授業をするかもしれませんが。
ただ、評価は難しい問題になると思います。
特に成績が低い子を、どう評価するかは難しいです。
僕なら提出物を増やし、その状況を評価に加えます。
仕事量は倍増しますが、この状況なのでしょうがないです。
3、フサイチの動き
最後に、僕の動きを書いておきます。
「ICTを有効に使うべし」
とのお達しがあったので、使おうと思います。
学級経営において、slackとzoomの併用を考えています。
全員揃わないので、事務連絡や自己紹介、朝のHRでの先生の話などは、
slackを場として使おうかと思っています。
家庭学習の進捗確認や個人面談は、zoomを使おうと思っています。
授業での、今まで以上のICT活用は考えていません。
資料提示などで使うことはあっても、基本は板書と問答の授業です。
課題の提出など、必要がある場合は検討していきますが、
あんまり今のところ必要性を感じていないですね。
また、忙しい日々が始まりそうです。
そっちの方が、良いけど。
甲子園100年、伝説の記録を振り返る〜投手編
こんばんは、フサイチです。
今日は「甲子園100年、歴代記録〜投手編」というテーマで書きます。
特に印象的な記録について、整理していきます。
出場回数5回、通算20勝をあげました。
174cmと小柄な体格ながら、精密機械と称される制球力。
さらに縦に大きく割れるカーブを操り、
清原とともに「KKコンビ」と言われ、
優勝2度、準優勝2度と、伝説の投手となりました。
2、最速 佐藤由規(仙台育英)、安楽智大(済美) 155km
大谷や佐々木など、地方大会で160kmを出した選手はいます。
しかし、甲子園での最速は、実は155kmです。
155kmを出した投手は二人、一人が2007年の佐藤由規です。
そしてもう一人が2013年の安楽智大です。
特に安楽は2年生、この夏の大会で772球を投げ、物議を醸しました。
2006年、田中将大擁する駒大苫小牧との決勝再試合を通して、
全ての試合で投げた斎藤佑樹、948球を投げ抜きました。
「ハンカチ王子」は全国的にフィーバーとなりました。
ちなみに金足農業、吉田輝星は歴代2位の878球、
興南高校の島袋投手は歴代5位の783球となっています。
今のところ、歴代上位の投球数の選手の中で、
プロで活躍したのは、7位の松坂大輔(767球)だけです。
甲子園史上、最も三振を奪った投手となっております。
他の試合はほぼ一桁奪三振と、一試合の奪三振はそれほど多くありません。
延長18回の参考記録ながら、
まさにドクターKですね。
松井裕樹は2年生ながら、1試合での最多、22奪三振の記録も持っています。
伝説の投手が多かったですね。
一方で、怪物と呼ばれる投手の名前がなかったりもしました。
記録に残る投手と、記憶に残る投手がいますよね。
甲子園100年、伝説の記録を振り返る〜投手編
こんばんは、フサイチです。
今日は「甲子園100年、歴代記録〜投手編」というテーマで書きます。
特に印象的な記録について、整理していきます。
出場回数5回、通算20勝をあげました。
174cmと小柄な体格ながら、精密機械と称される制球力。
さらに縦に大きく割れるカーブを操り、
清原とともに「KKコンビ」と言われ、
優勝2度、準優勝2度と、伝説の投手となりました。
2、最速 佐藤由規(仙台育英)、安楽智大(済美) 155km
大谷や佐々木など、地方大会で160kmを出した選手はいます。
しかし、甲子園での最速は、実は155kmです。
155kmを出した投手は二人、一人が2007年の佐藤由規です。
そしてもう一人が2013年の安楽智大です。
特に安楽は2年生、この夏の大会で772球を投げ、物議を醸しました。
2006年、田中将大擁する駒大苫小牧との決勝再試合を通して、
全ての試合で投げた斎藤佑樹、948球を投げ抜きました。
「ハンカチ王子」は全国的にフィーバーとなりました。
ちなみに金足農業、吉田輝星は歴代2位の878球、
興南高校の島袋投手は歴代5位の783球となっています。
今のところ、歴代上位の投球数の選手の中で、
プロで活躍したのは、7位の松坂大輔(767球)だけです。
甲子園史上、最も三振を奪った投手となっております。
他の試合はほぼ一桁奪三振と、一試合の奪三振はそれほど多くありません。
延長18回の参考記録ながら、
まさにドクターKですね。
松井裕樹は2年生ながら、1試合での最多、22奪三振の記録も持っています。
伝説の投手が多かったですね。
一方で、怪物と呼ばれる投手の名前がなかったりもしました。
記録に残る投手と、記憶に残る投手がいますよね。
学校再開〜しかし、元どおりとは程遠い
こんばんは、フサイチです。
今日は、「学校再開〜しかし、元どおりとは程遠い」というテーマで書きます。
コロナウイルスの影響を受け、一斉休校が続いていました。
9月入学を推し進める報道もありましたが、
本日の教育学会の記者会見で、利点が少ないことが明確に示されたので、
これで9月入学の導入は見送られることでしょう。
現場では、ただでさえ休校期間中の学習の遅れを取り戻すことで精一杯で、
9月入学による年間スケジュールなどの再検討となると、
大きな混乱と教育活動への影響が出ていたと思います。
その意味では、良かったかなと思います。
本校では、6月1日から学校が再開される見通しです。
ここで新高1担任の私は、初めて自分のクラスの生徒に会います。
今までは、電話でしか話したことがありませんでした。
最初の2日間のオリエンテーションの後、授業が開始されます。
クラスを半分に分け、20人ずつ1日おきに登校し、
半日の授業になることと思われます。
そして、「授業は授業でしかできないことをやって、
家でできることは、家でやらせること」
と言われています。
例年と違うのは、
1、オリエンテーションが短い
2、クラス全員が揃うのが、最初の2日間のみ
3、家庭学習の時間が増えるということ。
です。
まず、オリエンテーションが短いこと。
これが一番深刻だとみています。
例年より、3時間ほどホームルームにかける時間が減ります。
クラスの様々な決め事を決めることができません。
また、しつけができません。
授業の受け方、提出物の出し方、問題行動をするとどうなるのか、
本来このオリエンテーションで繰り返し指導する内容です。
さらに、クラス全員が揃いません。
20人ずつしか来ないため、友人関係などにも支障を来しそうです。
さらに、家庭学習が増えることにより、
学習に関して、家庭の負担が増えます。
さらに家庭環境により、学力格差などにつながる可能性すらありそう。
例年と違うことにより、このような問題点を挙げることができます。
それでも、ICTの導入に関しては消極的な様子です。
具体的な方策は示されず、
「使うといいんじゃない?」程度の指示です。
そこで、クラス内でslackとzoomの導入を検討しています。
個人情報の保護など、課題はありそうです。
しかし、とりあえず試してみてダメだったらやめようかと思います。
例年通りにいかないんだから、どうせなら色々挑戦してみようかと思います。