これが高校野球100年の結晶だ!〜金足農業、吉田輝星のかっこよさ
こんばんは、フサイチです。
今日は「吉田輝星のかっこよさ」というテーマで、
話したいと思います。
甲子園は中止となりました。
球数制限初年度でしたが、その是非も持ち越しです。
球数制限以前最後の力投型右腕が、金足農業エース、吉田輝星投手です。
彼の881球は、伝説となりました。
公立の農業高校であり、全員が地元出身であり、
「金農旋風」として話題となりました。
3回戦以降の対戦相手と、その劇的な試合展開が、
見ている人の心を打ちました。
3回戦、対横浜高校戦の高橋選手の逆転3ラン
準々決勝、対近江高校戦の齋藤選手の逆転サヨナラ2ランスクイズ
準決勝、対日大三高戦の相手の猛追と吉田選手の熱投
思い出すたびに興奮が蘇ってきますが、その中心となったのが
決勝戦の中盤まで一人で投げ抜いた吉田輝星投手です。
劇的な逆転劇を起こしたのは、吉田投手の投球によるものでした。
彼の魅力は、まずなんといってもストレートです。
外角低めに、糸をひくようなストレートは強烈な印象を残しました。
変化球も豊富です。切れ味鋭いスライダー以外にも、
多彩な変化球を操ります。
そして、フィールディングや投球術など、
投手としての完成度の高さ。
バント処理や、間を取った投球など、
「かっこいい」と思わずにはいられません。
そして、なんといっても彼の一番の魅力が「マウンド度胸」です。
投げっぷりがとにかくいい。
ピンチや終盤に見せるギアチェンジ。
打者を三振に取ったときに見せるガッツポーズや雄叫び。
これぞエースです。
その姿は、周りの人間の心を強烈に引きつけます。
仲間がミスをした時、無理に励ますでもなく、
ミスした仲間に軽く手をあげるだけ。
「大丈夫だ、俺が抑えて見せる」
冷静に見える仕草に、熱い思いが隠れています。
周りの視線を釘付けにし、球場全体が自然と彼を見ている。
テレビ画面の前で、誰もが吉田輝星が映るのを待っている。
そんな存在です。
クールに見えて、気迫を全面に出して相手に向かっていく。
見るからにやんちゃそうで、勝負を心から楽しんでいるかのように笑う。
そのような「若さ」やどことない「子どもっぽさ」があり、
でも力尽きるまで全力で戦う。
高校野球のかっこよさを凝縮した男。
甲子園で投げる吉田輝星の姿が、今でも忘れられません。