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29才の高校教師です。学校、教育、高校野球について日々の思いを書きます。

学校再開〜しかし、元どおりとは程遠い

こんばんは、フサイチです。

今日は、「学校再開〜しかし、元どおりとは程遠い」というテーマで書きます。

 

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コロナウイルスの影響を受け、一斉休校が続いていました。

9月入学を推し進める報道もありましたが、

本日の教育学会の記者会見で、利点が少ないことが明確に示されたので、

これで9月入学の導入は見送られることでしょう。

 

現場では、ただでさえ休校期間中の学習の遅れを取り戻すことで精一杯で、

9月入学による年間スケジュールなどの再検討となると、

大きな混乱と教育活動への影響が出ていたと思います。

その意味では、良かったかなと思います。

 

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本校では、6月1日から学校が再開される見通しです。

ここで新高1担任の私は、初めて自分のクラスの生徒に会います。

今までは、電話でしか話したことがありませんでした。

最初の2日間のオリエンテーションの後、授業が開始されます。

クラスを半分に分け、20人ずつ1日おきに登校し、

半日の授業になることと思われます。

そして、「授業は授業でしかできないことをやって、

家でできることは、家でやらせること」

と言われています。

 

例年と違うのは、

1、オリエンテーションが短い

2、クラス全員が揃うのが、最初の2日間のみ

3、家庭学習の時間が増えるということ。

です。

 

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まず、オリエンテーションが短いこと。

これが一番深刻だとみています。

例年より、3時間ほどホームルームにかける時間が減ります。

クラスの様々な決め事を決めることができません。

また、しつけができません。

授業の受け方、提出物の出し方、問題行動をするとどうなるのか、

本来このオリエンテーションで繰り返し指導する内容です。

 

さらに、クラス全員が揃いません。

20人ずつしか来ないため、友人関係などにも支障を来しそうです。

さらに、家庭学習が増えることにより、

学習に関して、家庭の負担が増えます。

さらに家庭環境により、学力格差などにつながる可能性すらありそう。

例年と違うことにより、このような問題点を挙げることができます。

 

それでも、ICTの導入に関しては消極的な様子です。

具体的な方策は示されず、

「使うといいんじゃない?」程度の指示です。

 

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そこで、クラス内でslackとzoomの導入を検討しています。

個人情報の保護など、課題はありそうです。

しかし、とりあえず試してみてダメだったらやめようかと思います。

例年通りにいかないんだから、どうせなら色々挑戦してみようかと思います。