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29才の高校教師です。学校、教育、高校野球について日々の思いを書きます。

歴史と伝統の名門校たち〜甲子園出場回数トップ10

こんばんは、フサイチです。

今日は「甲子園出場回数トップ10」を書きたいと思います。

今や日本の文化となった甲子園。

史上最もこの地を踏んでいるチームはどこでしょう。

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文集オンラインより転載


10位 東邦(愛知)・広陵(広島)・高松商(愛媛) 47回

3チームが並んでランクイン。

東邦は春30回、夏17回の出場。

春に強い印象です。

石川の活躍でセンバツを制した2019年、

藤嶋を擁し、甲子園で大逆転を起こした2016年が印象的です。

広陵は春24回、夏23回。

中村奨成が本塁打記録を塗り替え、準優勝した2017年。

エース野村を擁しがばい旋風に屈した2007年など、

準優勝の印象が強いですね。

春夏合わせて3度の全国制覇の経験を持つ高松商

古豪と呼ばれますが、2016年の春に準優勝に輝くなど、

近年も安定した成績を残しています。

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ライブドアブログより転載


7位 早実西東京)・北海(南北海道) 50回

北海高校は北海道で最も甲子園に出場している高校です。

大西投手を擁し、夏の甲子園準優勝を果たした2016年が、

最も優勝に近い大会でした。

早実王貞治荒木大輔斎藤佑樹清宮幸太郎など、

幾多のスター選手を輩出している強豪校です。

2006年の駒大苫小牧との決勝再試合は、今尚語り継がれる名勝負でした。

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デイリースポーツより転載


5位 天理(奈良) 51回

春23回、夏28回出場の天理高校

春夏合わせて三度の全国制覇を成し遂げている強豪です。

特に1990年代に二度の優勝など、全盛期を迎えました。

 

4位 松商学園(長野) 52回

春16回、夏36回の出場を誇る、長野の強豪校です。

昭和3年に全国制覇を成し遂げました。

しかし、近年は4大会連続1回戦敗退を経験するなど、

苦戦を強いられています。

 

3位 県岐阜商(岐阜) 56回

平成10年代は甲子園未勝利と苦戦していた県岐阜商

春夏28回の出場を誇ります。

鍛治舎監督を招致し、古豪復活を目指します。

近年では、ベスト8の壁を中々破れずにいます。

令和2年のセンバツ出場予定でした。

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集英社より転載


2位 中京大中京(愛知) 58回

春30回、夏28回の出場、春夏合計11回の全国制覇を誇る、

高校野球史上最高の高校です。

今年の神宮大会も制し、センバツでは優勝候補に挙げられていました。

堂林を擁し、日本文理との死闘を制した2009年の全国制覇が、

印象的でした。

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スポニチより転載


1位 龍谷大平安(京都) 75回

2位以下に圧倒的な大差をつけ、平安高校がダントツ1位でした。

春41回、夏34回、春夏4回の全国制覇を誇ります。

2018年、第100回大会で甲子園通算100勝をあげました。

1942年、戦争による甲子園中止の中で、

戦意高揚のために開催された、記録に残らない

“幻の甲子園“にも参戦、準優勝を果たしています。

 

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ハフポストより転載

長い歴史の中で、今回のような常連高もあれば、

毎年初出場校も出てきます。

どんなチームでも、甲子園に出れば対等に、

勝利を目指して激闘を繰り広げます。

夏の甲子園中止〜指導者として、思うこと

こんばんは、フサイチです。

夏の甲子園、中止。

戦後初です。

 

今の率直な気持ちを、書きたいと思います。

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サンスポより転載


うーん、なんと表現していいのか、分からないのですが、

心にポッカリ、大きな穴が空いたようです。

おそらく、3年生は、僕よりショックを受けているに違いありません。

 

教師として、指導者として、彼らにかけてあげる言葉が見つかりません。

指導者失格です。

 

球児にとって、甲子園ってなんでしょう。

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朝日新聞より転載


たぶん、心の拠り所なんです。

球児に限らず、高校生は輝きたいと思っています。

「今の若者は無気力」

ってメディアが取り上げることが多いです。

実際現場にいても、正直、頑張ることから逃げ、

めんどくさいことはやらない高校生ばかりです。

 

でも、なりたくて無気力になっているわけじゃない。

一生に一度の高校生活、何かに一生懸命打ち込みたい、青春したい、

仲間と泣いたり笑ったりしたいと思っています。

輝ける場所を大人が用意できていないだけ。

いつも高校生はワクワク、ドキドキしたいと思っているんです。

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スポニチより転載


僕は球児時代、あと一勝で甲子園を逃しました。

あとひとつ勝てば甲子園。

もちろん、めちゃくちゃ悔しかったです。

でも、誤解を恐れずに言います。

甲子園に行けるか行けないかなんて、

本当は大した問題じゃないんです。

 

甲子園を目指して、

一生懸命努力できた瞬間、

死ぬほど勝ちたいと思った瞬間、

仲間と一緒に苦難を乗り越えた瞬間、

その瞬間瞬間、球児は輝いてるんです。

青春しているな、生きているなって感じることができるんです。

 

甲子園を目指すということは、

輝きたいと思っている高校生が輝いている瞬間です。

だから、甲子園という場は球児には心の拠り所なんです。

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With Newsより転載


甲子園中止報道直後、Twitterでは

「三年間ありがとう、楽しかった」

と、野球部員がツイートをしていました。

それは私は、本心ではないと思います。

うそでしょ。

本当は、なんとも言えない寂しさに襲われているくせに、

心に大きな穴が空いているくせに、

もう頑張れないのが、悔しくて仕方ないくせに。

 

指導者のくせに、僕も同じです。

「また次のステージで頑張れよ」

なんて指導者らしいことは言えません。

 

大人が道を切り開いてやれなくて、ごめんな。

輝かせてあげられなくて、ごめんな。

今は次の目標なんてわからないかもしれないけど、

時間がかかってもいいから、一緒に見つけて行こう。

甲子園〜なぜ私たちは球児の姿を見て感動するのか

こんばんは、フサイチです。

今日は「甲子園〜なぜ私たちは球児の姿を見て感動するのか」

というテーマで書きたいと思います。

 

毎年楽しみなのが、夏の甲子園

その夏の甲子園の期間、に毎日放送される「熱闘甲子園」、

毎年感動しますよね。

なぜ、球児たちの姿を見て、私たちは感動するんでしょう。

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1、一生懸命

球児はいつでも一生懸命です。

もちろん、自分のためでもあります。

しかし感動が生まれるのは、

球児が仲間であったり、家族であったり、指導者であったり、地元であったり。

自分以外の、自分を支えてくれる人のために頑張っているからです。

私たちは、高校生が人のために一生懸命に勝とうとしている姿を見て、

心を打たれるんです。

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2、努力の跡

甲子園で、球児は輝いて見えます。

しかし、この舞台に立つためには、

人の何倍もの苦悩があります。

体が動かなくなるまで、厳しい練習に耐えます。

大事な試合の前に、怪我をしてしまうこともあります。

大切な仲間と、考えが合わず対立することもあります。

人の期待に、答えられないこともあります。

8月の甲子園で輝くためには、

そこまでの2年半の想像を絶する苦悩があります。

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3、家族への想い

球児が高校野球をやるためには、必ず家族の支えがあります。

野球というスポーツ自体、他競技に比べ費用が多くかかります。

野球選手は食事の量や質が求められます。

球児はそのことを理解しているからこそ、

一生懸命野球に取り組めます。

家族への感謝を、精一杯のプレーで表現する、

その姿に、見ている人々は涙します。

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4、仲間への想い

先ほど書いた通り、辛いこと、苦しいことが99%なのが高校野球です。

1%の輝きのために、球児は歯を食いしばります。

それは、とても一人で耐え切れるものではありません。

だからこそ、仲間。

一人じゃないから、乗り越えられる。

そうやって、仲間と共に数々の苦難を乗り越えてきているからこそ、

「一日でも長く、仲間と共に」

という強い思いがあります。

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球児の姿は、僕たちの心を震わせますね。

明日、夏の甲子園が開催されるか決定します。

不安が渦巻く世の中、

球児の力で希望の光がさすのではないでしょうか。

これが平成の怪物だ〜松坂大輔のかっこよさ

こんばんは、フサイチです。

 

さて、今日は平成の怪物、松坂大輔についてです。

高校野球といえば、この男でしょう。

記録にも、記憶にも残る伝説の投手です。

高校時代に焦点を当てて、お話していきます。

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時事通信より転載


江戸川南シニアから横浜高校に進学した松坂大輔

小倉清一郎部長は、著書の『小倉ノート』で入学当時の松坂を

「球は速いがピッチャーとしては未熟」

と評価していました。

松坂の代の横浜には他に有望な投手がいなかったため、

首脳陣は松坂を必死に育てたが、

入学当初からスター選手というわけではありませんでした。

 

それでも横浜の猛練習を通し、徐々に頭角を現し始め、

高2の夏はエースとして神奈川県大会を戦いました。

しかし、準決勝の横浜商大戦に落とし穴。

下馬評では断然横浜有利のカードでした。

しかし横浜はなかなか相手を責めきれず迎えた同点の9回裏、

松坂は相手のスクイズを見抜きウエスト。

しかしその球が捕手の上に逸れ、サヨナラ暴投で敗退します。

この時の悔しさが、のちの「平成の怪物伝説」の序章でした。

 

3年春、「世代No.1投手」という評判をひっさげ、

松坂はセンバツ甲子園に出場します。

ちなみに当時の夢を「メジャーリーガー」と語っています。すごい。

最大の関門は準決勝のPL学園戦。

PLとの夏の死闘は有名ですが、実は選抜でも両校は死闘を演じています。

6回に2点を先制され迎えた8回、一死2、3塁のチャンスに

バッター松坂がサードゴロを打つも、PLのサードが本塁に悪送球。

横浜が同点とし、

さらに9回、加藤のスクイズで鮮やかに逆転勝ち。

松坂も粘りの投球を見せました。

決勝でも久保(元ロッテなど)擁する関大一を完封し、

見事、春の選抜を制します。

                                 (毎日新聞より転載)

 

勢いそのままに、松坂は夏も甲子園に戻ってきます。

当然の優勝候補、ダントツの最強投手として、

全国の高校が「打倒松坂」に燃えました。

2回戦で初戦をノーヒットノーランで勝利した、

杉内(元ダイエーなど)のいる鹿児島実業を6−0で破ります。

そして準々決勝、センバツで死闘を繰り広げたPL学園戦です。

小倉氏が「事実上の決勝戦」と語ったこの試合が、

センバツ以上の死闘となります。

 

PLの三塁コーチ平石(元楽天)から、

「行け行け!」「狙え狙え!」

と、球種を見抜いた掛け声により、PL打線は松坂を攻略します。

一方横浜も小倉氏のPL対策により、両者譲らず5−5のまま延長へ。

11回表、柴のタイムリーで横浜が勝ち越すも、

その裏、大西のタイムリーでPLが追いつき、延長は続きます。

松坂が200球を越えた16回、横浜は満塁から内野ゴロの間に1点を勝ち越す。

これで決着かと思った16回裏、一死3塁から本橋のショートゴロの間に、

三塁走者が本塁を陥れ再び同点。

松坂の「またか」という表情が印象的でした。

17回表、二死から柴がショート悪送球で出塁し、

常盤の2ランホームランで勝ち越し。勝負がつきます。

7回から登板したPLの投手は現役アナウンサーの上重聡でした。

松坂は250球を投げ抜く凄まじい試合でした。

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サンスポより転載


準決勝の相手は明徳義塾高校

キャプテンでエースの寺本(元ロッテ)を中心とした、伝統の強豪校です。

前日に250球を投げた松坂はさすがに登板を回避、レフトで出場します。

そのせいか、横浜は8回まで0−6とリードを許しますが、

8回裏、寺本からリリーフした高橋(元ヤクルト)を責め、

4点を返します。9回表、追い上げムードをさらに盛り上げたのは、

松坂、まさかの登板でした。

前日に250球を投げたにもかかわらず、リリーフとして登板、

1イニングを無失点で切り抜けます。

当時の松坂登板の瞬間、球場の大歓声は地鳴りのようでした。

勢いそのままに、横浜は9回裏、無死満塁から後藤のタイムリーで同点、

さらに満塁としたところで、明徳義塾は寺本をマウンドに戻します。

その寺本から柴がサヨナラタイムリーを放ち、7−6でサヨナラ勝ちを収めます。

敗戦後、誰一人倒れたまま起き上がれない明徳義塾のメンバーを見て、

「こんな光景は見たことないし、二度と見ないだろう」

と思いました。

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朝日新聞デジタルより転載


そして、決勝はさらっと(笑)、

京都成章相手にノーヒットノーランを達成します。

「平成の怪物」が完成した瞬間です。

 

松坂大輔はすべての高校球児の目標でした。

その圧倒的No. 1の投手が、強敵のライバル相手に、

何度も何度もピンチになり、ボロボロになりながら、

相手を倒していく。

マンガの世界の存在が現実になったような選手です。

あどけなさが残り、どこかいたずらっ子に見える

高校生らしさも、魅力的でした。

「平成の怪物」

怪物という称号は松坂のためにあったようなものですね!

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https://images.app.goo.gl/Bbf878nKw9utYmw47

 

信じられない、史上初の結末〜2018夏、星稜vs済美

こんばんは、フサイチです。

今日は、「信じられない、史上初の結末〜2018夏、星稜vs済美

を書きたいと思います。

タイブレークが甲子園に導入された最初の年、

シーソーゲームの結末は、信じられないものでした。

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ベースボールキングより転載

1、星稜やや有利の下馬評

星稜高校は、この第100回大会が19回目の甲子園です。

かつて箕島との激闘、松井秀喜の5打席連続敬遠など、

歴史の中で、数々の名勝負を繰り広げた星稜高校

この夏は2年生バッテリー奥川、山瀬を擁し、全国制覇を狙います。

若いチームでありながら、総合力の高いチームです

 

一方の済美高校は、鵜久森を擁しセンバツ初出場初優勝を飾ってから、

安楽を擁した2013年など、スター選手を輩出し好成績を収めることが多いです。

この夏はエースの山口が中心となり、

総力戦で勝ち進んでいます。

 

試合前の予想では、奥川擁する星稜がやや有利の下馬評が多い印象でした。

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はてなブログより転載

2、やはり、、

試合はプレイボール直後から、星稜ペースとなります。

1回表にキャプテン竹谷のタイムリーなど、5安打を集中させ、

5点を先制します。

さらに3回にはパスボール、5回にはショートの悪送球で追加点を奪います。

済美としては守備の綻びもあり、やや浮き足立っていました。

 

済美も3回に中井のタイムリーで1点を返すも、

7−1とワンサイドゲームになりました。

星稜は奥川が足をつり、4回でマウンドを降りるも、

後続の投手も上々のピッチング。

7−1のまま8回を迎えます。

 

3、しかし、、

迎えた8回裏、済美は星稜の4番手竹谷を攻めます。

中井、池内のタイムリーで、7−3とします。

さらに、竹谷投手は山口に対し押し出し死球

7−4となり、なお一死満塁。

ここで星稜は5番手に一年生の寺西を起用します。

対して済美は二死後、武田が一、二塁間に強打、

セカンドが止めて一塁に送球するも判定はセーフ。

その間に二人のランナーが生還し7−6、一点差に迫ります。

さらに二死一二塁でのチャンスで、9番政吉がレフトスタンドに、

逆転スリーランホームラン。

済美がこの回なんと8点を奪い、9−7と大逆転します。

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毎日新聞より転載


しかし星稜は諦めません。

9回表、竹谷のタイムリーで一点差。

さらに二死から鯰田の打球はレフト前のタイムリポテンヒットとなり、

9−9の同点に追いつきます。

両者一歩もひかないゲームは延長へと入ります。

 

最大の勝負所は延長12回裏、済美の攻撃でした。

芦谷がライトにツーベースヒットを放つと、次打者を星稜6番手寺沢が敬遠、

済美送りバントの後、さらに敬遠を挟み、

一死満塁のピンチを迎えます。

済美は代打徳永を起用します。

寺沢は制球に苦しみ、カウント1−3となります。

もうボールが投げられない状況で、しかしここから2球連続ストライク、

見逃し三振を奪います。

さらに二死満塁から打者武田に対し、またもカウント1−3となります。

ここでも、ボールならサヨナラの場面を迎えます。

しかし、またしても2球連続ストライク。

絶体絶命のピンチを二者連続三振で切り抜けます。

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毎日新聞より転載


そして、試合はタイブレークへ。

 

無視一二塁からのタイブレーク

先攻の星稜はスクイズなどで、2点を奪います。

 

そして、塁上の走者を全て返さないと負けとなる済美は、

政吉のバントが内野安打となり、無視満塁とします。

そして、打者は1番の矢野を迎えます。

 

矢野は6球目を強振すると、打球はライトポール付近への大飛球。

誰もが固唾を飲んで打球の行方を追います。

打球はそのままポールを直撃。

逆転サヨナラ満塁ホームランとなり、13−11。

愛媛の済美が信じられない、劇的な結末で3回戦へ駒を進めました。

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集英社より転載


逆転に次ぐ逆転のシーソーゲーム、

逆転サヨナラ満塁ホームランは史上初です。

最後にこんな結末が待っていたなんて、誰も想像できませんでした。

夏の甲子園開催に向けて〜大人にやれることは、まだある

こんばんは、フサイチです。

今日は、「球児の夏は、どうなる」

さて、昨日の朝のニュースで「夏の甲子園、中止か」

という報道が出ました。

前日には、東京都高野連が地方大会の日程を発表したばかりであり、

まさに、“寝耳に水”の中止報道でした。

 

高野連は、

「開催に関する発表はしておらず、まだ何も決まっていない」としています。

高野連が社会の反応を見るために、情報をわざと漏らしたかとか、

ちょっと疑っちゃいますよね。笑

夏の甲子園中止について、今の状況と周囲の声をまとめました。

 

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毎日新聞より転載

まず、仮に夏の甲子園が中止なら戦後初となります。

1915年から始まり、今までで中止は

1918年、米騒動の混乱が収束せず中止、

1941−45年、第二次世界大戦の戦況の悪化による中止のみです。

 

コロナウイルスの影響により、春の選抜が史上初の中止となり、

夏の甲子園の開催に関しても、ここまで様々な危惧があったことも事実です。

 

3月より一斉休校が始まり、部活動自体が禁止となったこと、

緊急事態宣言により、外出自体が困難となったこと、

高体連によるインターハイ中止が早々に決まったこと、

夏の甲子園開催に向けて、次次と逆風が押し寄せます。

さらに、一斉休校、緊急事態宣言が延長されたことで、

最も早い6月20日から始まる沖縄県予選の開催が困難になりました。

沖縄県高野連は7月への開催延長を発表済)

 

夏の甲子園を仮に開催した場合、感染のリスクは至るところにあります。

移動時、宿舎、報道陣との接触などです。

何よりも球児の安全を考えたとき、

開催のハードルが高いことは、誰もがわかっていることです。

まして、死のリスクは限りなく低いとはいえ、

命に関わる問題でもあります。

学生を死の危険に晒すわけには、当然いきません。

 

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プロ野球選手や指導者といった、元球児からは、

「球児のことを思うと、残念で仕方ない」

「言葉が出ない」

「なんとかやってほしい」

との声が相次いでいます。

 

代替案として、

・判断を遅らせる

・思い出に何かを残す

・地方大会のみ実施する

といった声が上がっています。

 

「限りなく安全な場で、生徒に挑戦、失敗をさせること」が教育です。

甲子園以上に、自分の可能性に挑戦できる場所はありません。

たとえ、甲子園に届かなかったとしても、

甲子園という目標に向かって全てをかけて一生懸命になれることは、

人生の宝になります。

 

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大人ができることは、まだないかな。

少し大袈裟だけど、前日入りして、ほてるの個室に泊めて、

当日は家族やタクシーで送迎するとか。

一切報道陣との接触禁止とか。

大人が精一杯無理すれば、安全にできないでしょうか。

 

毎年、球児に感動や興奮をもらってばかり。

今年くらいは、球児のために何かしてあげたい。

「すべてはこの夏のため」〜逆境を乗り越える、野球マンガ名言集

こんばんは、フサイチです。

夏の甲子園中止の方向へ。

まだ、決定ではないと信じて、

今日は「すべてはこの夏のため〜高校野球マンガ名言集」を書きたいと思います。

逆境に立たされた野球マンガのキャラクター。

どのようなメンタリティーでピンチに立ち向かうのか。

いかに自分を、仲間を鼓舞するのか。

その姿に感動とカッコよさを覚えます。

逆境でのセリフを、いくつかご紹介します。

 

1、MAJOR  田代

悔いのない一球を投げ込んでこい!

例えこれがラストボールになったとしても、

俺たちは今日のおまえの184球を

一生忘れねぇ!!

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ねいろ速報より転載

清秀学園vs海堂高校のクライマックスですね。

仲間の信頼、ゴローがかけがえのないものを手に入れた瞬間、

涙が止まりません。 

 

2、ダイヤのA  結城哲也

丹波

このまま終わらせやしない

もう一度、

必ずもう一度お前をマウンドに立たせてやるからな

 

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Twitterより転載

青道vs稲実、エース丹波無念の降板時、キャプテン結城の一言。

胸が熱くなりますね!!

 

3、ダイヤのA  成宮鳴

あの日から

ずっと止まったまま。

おれの夏は止まったまま。

すべてはこの夏のため

もう一度、あの舞台に立たねぇ限り

俺の夏は始まらねぇんだ

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Twitterより転載

青道vs稲実、成宮のスクイズ阻止!!
屈辱の敗戦から一年、止まったままの時間が動き出す。 

 

4、都立あおい坂高校野球部 北大路輝太郎

鈴ねえを連れて行きたい!右京とも少し一緒にいたい

みんなともっと先まで見たい!もっとスゲえ奴らに出会いたい!

たい!たい!たい!・・って。

すっげえ願望だらけでさ・・・

すっげえよくばりでさ・・・

全て叶う場所なんだ。

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FC2より転載

キタロー、決勝戦にて。

甲子園は、球児の願いが全て叶う場所なんだ。
 

5、H2  雨宮光

はっきり見えるといいのにね、

自分の限界。

 

大丈夫よ。

ほとんどの人は手前に線を引いてるんだから。

本当の自分の限界よりも、、

その一歩先の、

自分の可能性に気づかないまま、ね。

 

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Steemetより転載

木根のピッチングに対して。

はっきり見えないから、自分で勝手に限界を決めてるだけ。

 

いかがでしたでしょうか。

胸が熱くなる名言ばかりでしたね。

マンガのようなことが、甲子園ではたくさん起こります。

マンガも実際も、この上なくかっこいい!!!