高校野球が生んだ、史上最高投手〜“元祖怪物“の衝撃
こんばんは、フサイチです。
高校野球100年。高校野球は今まで数々のスターを生んできました。
松坂大輔、田中将大、ダルビッシュ有、吉田輝星、大谷翔平、、、
ものすごい記録を打ち立てた伝説の投手たちです。
でも、そんな名投手なんか、目じゃない。
次元が、まるで違う。
今日は、間違いなく高校野球史上最高の投手について書きます。
怪物。
甲子園の猛者を相手にしてなお、圧倒的な力の差。
バットにボールが当たっただけで、大歓声。
160kmを超えていたとも言われる直球。
その成績を見ていきましょう。
一年夏は、準決勝で敗れます。
しかし、準々決勝烏山戦で完全試合、パーフェクトを達成しています。
一年秋には、ノーヒットノーランも達成しています。
パーフェクトもノーヒットノーランも、
投手にとって最高の記録であり、滅多に達成されることはありません。
パーフェクトに関しては、夏の甲子園ではまだ誰も達成したことがありません。
それくらい、稀有な記録です。
しかし、二年になった怪物、江川卓はこの記録を連発し始めます。
二年春の地区予選ではノーヒットノーラン2回。
夏の県予選では、準決勝で敗れますが、
ノーヒットノーラン2回、完全試合1回。27回無失点、47奪三振。
「ホップするボール」は誰も打てません。
最高学年となった二年秋には、
怪物の周りには、完全に敵がいなくなります。
地区大会、関東大会の7試合53イニングを無失点94奪三振。
最も打ち込まれた関東大会決勝の横浜戦は被安打4、16奪三振完封。
圧巻の投球で関東大会を制し、怪物は三年春に初めて甲子園に現れます。
準決勝の広島商戦で8回2失点で敗れますが、
怪物の噂にたがわぬ、圧巻の投球を見せました。
そして、怪物江川、最後の夏。作新学院は2回戦から登場します。
準々決勝、15奪三振1安打完封。
準決勝、8回1安打10奪三振無失点。
3度のノーヒットノーラン、打たれたヒットは2本。
まさに、怪物。
圧倒的な実力を示し、最後の夏の甲子園に乗り込みます。
2回戦の銚子商戦で、延長12回押し出し四球でのサヨナラ負け。
雨の中、サヨナラ負けの瞬間呆然とたたずむ江川。
「怪物江川、雨に散る」
は有名なフレーズです。
甲子園通算6試合で、奪三振92。
パーフェクト2回、ノーヒットノーラン7回。
その他の試合も基本15奪三振以上、被安打2以内。
桑田、松坂を遥かに凌ぐ、圧倒的な成績。
それでも作新学院のチーム打率.204。
「怪物、江川」であっても、頂点の景色を見ることはできませんでした。