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29才の高校教師です。学校、教育、高校野球について日々の思いを書きます。

黄金の三日間〜語ること、ルールの決め方

こんばんは、フサイチです。

今日は新入生の説明会を行いました。

先日担任として生徒を卒業させたばかりでしたが、

また今度は新しい場所で、新しい一年生の担任となります。

そろそろ準備を始めなきゃですね。

 

そこで、今日は「黄金の三日間〜語ること、ルールの決め方」というテーマで話します。

 

「黄金の三日間」とは、向山洋一氏がおそらく最初に使った言葉で、

クラスの枠組みや教師の言葉が生徒の頭に残りやすいのは、

新しいクラスで過ごす最初の三日間であるというもの。

だから、この三日間に何をするかがその後の学級運営に大きく関わる

ってよく言われています。

 

私たち担任教師は、最初に生徒の前に出たときに何を話すか、

おそらくこの時期、あるいはもう少し前から考え始めます。

 

何の話をするか。うーん、迷う。

まずは、目標から考えよう。

生徒にどんな人間になってほしいか。

これは、教師が常に頭の中で、365日考えているべき内容ですので、

わりとすぐ思いつくはず。

 

世のため、人のために考え行動できる人間

変わり続ける社会でも生き抜く人間

そして、失敗し続けても挑戦し続ける人間

 

この3つをそれぞれ三日間で言おう。

そのあとも、繰り返し繰り返し言っていくけど。

一日目は入学式の後だし、「挑戦」の話にしよう。

二日目は係決めなどのオリエンテーションがあるから

「世のため、人のため」を最後に話そう。

三日目は授業も始まるから「学び続ける」の話をしよう。

 

運良く三日間、語るテーマが決まりました。

あとは具体例を加えて、説得力をもたせるのと、

話の中で笑いをどこに入れるかだけです。

自分のエピソードを語ることで、

両方をいっぺんに達成できるので良いですね。

 

初日はルールも明示したいです。

あれをやったらダメとか、これをやったらいいことあるとか。

ただ、あれもこれもと決めないで、

「最低限これだけは」というものに絞りたい。

 

遅刻は1秒でも遅れたらアウトとか、

授業中は携帯、スマホ、居眠り、私語禁止とか。

要は、「他人があなたのために使っている時間を大切にしろ」ということです。

 

たとえば授業中にスマホをいじってるとかありますけど、

先生も時間をかけて授業の準備をしていて、

その先生は、あなたのために自分の時間を削って授業をしているわけですよね。

それを無視してスマホしたり、寝たりする。

あなたが先生の立場だったらどうですか。

もう二度とあなたのために、私の時間は使わない。

そう思いませんか。

知らない間に、あなたのためを思ってくれる人、協力してくれる人が減っていきます。

 

相手の時間を雑に扱う人からは、成長のチャンスが逃げていく。

ってことですね。

 

逆に、それ以外のルールは示さない。

個々の事例からその都度追加していく感じですね。

今のように意味を丁寧に説明しながらです。

あんまりたくさんルールを作ると、

抜け道を探したくなりますもんね。

 

いろいろ話が飛んですいません。

要約すると、

1、語ることは、自分の目標や理念から生徒に合わせて決める

2、ルールは最低限にし、意味を理解させる

3、ルール追加を積極的に行い、そのとき意味をしっかり説明する

となります。

少しワクワクしてきました。

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