信じられない、史上初の結末〜2018夏、星稜vs済美
こんばんは、フサイチです。
今日は、「信じられない、史上初の結末〜2018夏、星稜vs済美」
を書きたいと思います。
タイブレークが甲子園に導入された最初の年、
シーソーゲームの結末は、信じられないものでした。
1、星稜やや有利の下馬評
星稜高校は、この第100回大会が19回目の甲子園です。
かつて箕島との激闘、松井秀喜の5打席連続敬遠など、
歴史の中で、数々の名勝負を繰り広げた星稜高校。
この夏は2年生バッテリー奥川、山瀬を擁し、全国制覇を狙います。
若いチームでありながら、総合力の高いチームです
一方の済美高校は、鵜久森を擁しセンバツ初出場初優勝を飾ってから、
安楽を擁した2013年など、スター選手を輩出し好成績を収めることが多いです。
この夏はエースの山口が中心となり、
総力戦で勝ち進んでいます。
試合前の予想では、奥川擁する星稜がやや有利の下馬評が多い印象でした。
2、やはり、、
試合はプレイボール直後から、星稜ペースとなります。
1回表にキャプテン竹谷のタイムリーなど、5安打を集中させ、
5点を先制します。
さらに3回にはパスボール、5回にはショートの悪送球で追加点を奪います。
済美としては守備の綻びもあり、やや浮き足立っていました。
7−1とワンサイドゲームになりました。
星稜は奥川が足をつり、4回でマウンドを降りるも、
後続の投手も上々のピッチング。
7−1のまま8回を迎えます。
3、しかし、、
迎えた8回裏、済美は星稜の4番手竹谷を攻めます。
中井、池内のタイムリーで、7−3とします。
さらに、竹谷投手は山口に対し押し出し死球。
7−4となり、なお一死満塁。
ここで星稜は5番手に一年生の寺西を起用します。
対して済美は二死後、武田が一、二塁間に強打、
セカンドが止めて一塁に送球するも判定はセーフ。
その間に二人のランナーが生還し7−6、一点差に迫ります。
さらに二死一二塁でのチャンスで、9番政吉がレフトスタンドに、
逆転スリーランホームラン。
済美がこの回なんと8点を奪い、9−7と大逆転します。
しかし星稜は諦めません。
9回表、竹谷のタイムリーで一点差。
さらに二死から鯰田の打球はレフト前のタイムリーポテンヒットとなり、
9−9の同点に追いつきます。
両者一歩もひかないゲームは延長へと入ります。
最大の勝負所は延長12回裏、済美の攻撃でした。
芦谷がライトにツーベースヒットを放つと、次打者を星稜6番手寺沢が敬遠、
一死満塁のピンチを迎えます。
済美は代打徳永を起用します。
寺沢は制球に苦しみ、カウント1−3となります。
もうボールが投げられない状況で、しかしここから2球連続ストライク、
見逃し三振を奪います。
さらに二死満塁から打者武田に対し、またもカウント1−3となります。
ここでも、ボールならサヨナラの場面を迎えます。
しかし、またしても2球連続ストライク。
絶体絶命のピンチを二者連続三振で切り抜けます。
そして、試合はタイブレークへ。
無視一二塁からのタイブレーク。
先攻の星稜はスクイズなどで、2点を奪います。
そして、塁上の走者を全て返さないと負けとなる済美は、
政吉のバントが内野安打となり、無視満塁とします。
そして、打者は1番の矢野を迎えます。
矢野は6球目を強振すると、打球はライトポール付近への大飛球。
誰もが固唾を飲んで打球の行方を追います。
打球はそのままポールを直撃。
逆転サヨナラ満塁ホームランとなり、13−11。
愛媛の済美が信じられない、劇的な結末で3回戦へ駒を進めました。
逆転に次ぐ逆転のシーソーゲーム、
逆転サヨナラ満塁ホームランは史上初です。
最後にこんな結末が待っていたなんて、誰も想像できませんでした。