「孤独」って素晴らしい〜一人でいることのメリットとは
こんばんは、フサイチです。
今日は、「孤独」について書きたいと思います。
世の中に絡めつつ、本当は次の国語の授業で扱うテーマだったからです笑
今って、外出自粛とか在宅ワークでめっちゃ孤独感を感じませんか?
私は感じます。
普段は生徒や先生など、周りの人に囲まれていて人酔いするくらいの環境にいます。
でも、孤独って悪いことじゃないということを、今日は書いていきます。
そのために、まずは孤独を紐解いていきます。
ちなみに一人カフェです笑
1、「孤立」と「孤独」の違い
孤独って「一人ぼっち」って感じで、あんまり良い意味で使わないですよね。
「恋人にふられて孤独だわー」
「友達いなくて、マジぼっち!」
とか、あまり一人でいることはポジティブに捉えられることがありません。
人とつながることの幸福は、
ドイツの心理学者アドラーも「共同体感覚」という言葉で表現していました。
ところで、孤独っていう言葉を私たちはよく使いますが、
「孤立」も使うことがありますよね。
「クラスから孤立してるんだよね」
「会社で孤立してまんねん!」
これも先ほどの「ぼっち!」と同じ使い方をしているけど、
この「孤立」と「孤独」の意味は全く違います。
ドイツの哲学者ハンナ・アレントは孤独研究の第一人者です。
彼によると、
「孤立」とは、「他人に囲まれながら彼らと接触できず、
あるいは彼らの敵意にさらされている状態」を指します。
全ての周りの人に避けられ、隔離されている状況が「孤立」です。
これはエグいくらい辛くて、
アレントも「孤立は最も絶望的な経験の一つ」と言っています。
一方で、「孤独」は、「一人でいることを必要とする状態」を指しています。
「孤立」が周りに人がいるのに、人々から断絶されているのに対し、
「孤独」は、「自分自身と一緒にいることができる」状態です。
一人である私は私の自我と一緒にいるため、
「孤独」とは「一者のうちにある二者」の状態です。
2、一人だけど、一人じゃない
『ヒカルの碁』の”サイ“を思い浮かべると分かりやすいですね。
見たことない人は必ず見てください!!国民的アニメです、ほんとに!!
(※ここからネタバレになります)
彼は碁の神様として、ヒカルに取り憑きました。
ヒカルはサイに碁を教えてもらい、プロになり成長を続けます。
一方、ヒカルの成長を見届けて、サイは彼から離れ、天に召します笑
ヒカルはいきなりサイが消えて、碁をやめて塞ぎ込みます。孤立ですね。
しかし、久しぶりに碁を打った時に、こう言いました。
「俺の中にサイがいる、俺の打つ碁の中にサイがいるんだ」
まさにこの状況ですね。
サイがいなくなって一人だけど、一人じゃない。
孤独でも、碁を撃ち続けることで、サイに会えるんだ。
ヒカルは再び碁を打ち始めましたとさ。
そんな話でした。
ヒカルは碁を打つことで、自分自身の中にサイを感じ、
「孤立」から抜け出します。
もちろん、ヒカルにはもうサイは取り憑いていません。
でも、ヒカルは自分の中で「孤立」から抜け出し、
一人で「孤独」の道を歩む決断をしたんです。
一人だけど、一人じゃないですよね。
マジでリスペクトです(本当に見たほうがいいよ笑)
3、「孤独」はメリットだらけ
さて、「孤立」と「孤独」の違いを見ました。
「どっちも一人ぼっちには変わりないじゃないか!」
と言われれば、その通りなんです。
ですが、大事なことは、
「孤独」や「孤立」という言葉が極めて主観的な概念であるということ。
「孤独」のとらえ方は自分次第ということです。
人は孤独なときにこそ、自分の素直な気持ちに気づくことができます。
また、自律性も育まれるし、孤独な人ほどコミュニケーションや人とのつながりを
大切にする傾向があると言われています。
孤独に耐えられる人は、自分を大切にするから、人を大切にできるんですね。
そして、孤独であることは行動へのエネルギーになります。
彼女と別れた後、無性に何か新しい目標を決めたくなったりしませんか?
僕はしました笑
実は「孤独」はメリットだらけなんです。
「ぼっちバンザイ」
本当に「ぼっち」の方が成長できるかもしれませんよ。
今、コロナショックで一人で家の中にいることが多い方は、
成長のいい機会と捉えてみると、いいかもしれません。