Babysteps

29才の高校教師です。学校、教育、高校野球について日々の思いを書きます。

教師は「ブラック」なのか 〜教師の「時間」の捉え方〜

こんばんは、フサイチです。

今日は、友人と食事に行く予定だったんです。

 

集合時間5分前からその場で待っていると、その友人からLINEがきました。

「ごめん、家族の具合が悪くて今日はいけない」

 

いやいや、1時間くらいかけてここまできたんですけど。

もっと言うと、久々に会う友人だったので、結構気合を入れて準備をしたり、

話をするために昔のアルバムを見直したり、結構時間使ったんだけどなと。

まあ好きな友人だからしょうがないかなと思いながら、

「本当に家族のせい?」

「本当はただ行きたくなかっただけじゃないか」

と、頭に浮かびました。

考えるときりがないからやめとこうと思いました。笑

 

そのとき、ふと堀江貴文さんの『時間革命』に書かれている、

「自分時間」という言葉を思い出しました。

前置きが長くなりましたが今日は、

「時間」というテーマで話そうと思います。

 

教師は忙しいとよく言われます。 

私は「ブラック部活」の象徴である野球部顧問だけあって、

時間外労働(残業代は支給されない)は学校一です。

詳しい時間数は言えませんが、

厚労省の基準では2回過労死できるぐらいです。笑

 

周りから見たら、この状況はまずいんでしょう。

「働きすぎ」「早く帰りなさい」「自分の時間がないでしょ」

いろんな人からよく言われます。

希望してないのにお医者さんと面談もしました。笑

 

しかし、私の感覚は少し違います。

たくさん子どもと接していると、疲れたり辛かったりするんですけど、

その全てが報われる瞬間があるんです。

 

うちの高校は最終下校が厳密には決まってないので、

平日の野球の練習は短くありません。8時ごろまで行います。

当然授業も受けて、練習もして、クタクタなはずなんですが、

毎日練習後に残って自主練習をする選手がいました。

背が低く、力もなく、お世辞にも上手い選手とは言えません。

彼は全体練習後に毎日バントの練習をしていました。

自分なりに生き残るにはこれしかないと考えたんでしょう。

 

私は、毎日彼のバント練習の投手をやりました。

仕事も残っているんですが、

「こいつ以上に優先される仕事はないだろ」って思いました。

練習に付き合って、終電で帰ることも多々ありました。

 

夏の大会、結局彼はレギュラーになることはできませんでした。

しかし途中出場し、大事なところでセーフティーバントを決めました。

そのとき、塁上でガッツポーズをしている彼を見て、

「大きくなったな」と思いました。

 

子どもが成長する姿を見るのって、何事にも変えられない喜びですよね。

「今まで頑張ってきてよかったね」

「結果はダメだったけど、成長したね」

中毒性があります。

 

子どもとたくさんの時間を過ごすから、その瞬間を共有できるんです。

子どもが成長する瞬間を見たいから、子どものために頑張れるし、

自己研鑽もしなきゃと思います。

 

だから、私が使っている子どものための「他人時間」って、

実はすべて自分の喜びに繋がる「自分時間」なんです。

 

 教師の「他人時間」=「自分時間」

だから、「自分時間」を豊かにしてくれる子どもたちには、

心の底から感謝しています。

 

少なくとも私は「ブラック」だとは思いません。

「他人時間」を使う仕事ではないので。

 

今は彼らがいないので、下に下に根を張って、

春に備えようと思います。

 

今日のような時間の使い方は二度としないと、心に誓います。笑

うそなのかなー。

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