「意味」の時代に求められる教育とは
こんばんは、フサイチです。
もうすぐ3月も終わりますね。
なのに今日は雪、しかも大雪です。
こんな長期間家に篭りっぱなしで、生徒は大丈夫かな。
ソワソワします。笑
今日は「意味の時代に求められる教育とは」というテーマで書きます。
世の中はVUCA時代に突入しています。
VUCAとは、Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)の頭文字をつなぎ合わせた造語で、
現在の社会環境の予測困難な状況を表しています。
そんな時代の中では、「役に立つ」モノの価値が急激に下がっていると言われています。
たしかに今までは便利で「役に立つ」モノが求められてきました。
道で急に喉が乾いても大丈夫なように自動販売機が生まれたり、
暑さや寒さから逃れるためエアコンが生まれたり、
いつでも友達と繋がっていられるようにSNSが生まれたり。
人々の問題を解決する「役に立つ」モノが次々に普及していきます。
逆に言うと、売り手は何が「役に立つ」のかの正解を探していました。
しかし、「役に立つ」モノは、もうそろそろお腹いっぱいです。
「役に立つ」モノが世の中に満ち溢れ、
いま私たちの生活に問題はありません。
若者たちも、望む多くは手に入ります。
また、スマートフォンの普及により多くの娯楽が身近になりました。
そこそこの楽しみもあり、何不自由ない生活を送れています。
彼らは「さとり世代」ともよばれ、自分にも他人にも多くを望みません。
「ありのままで十分」「今のままで十分」
自分に対して、そして社会に対して「まあこんなもんだろ」と。
「役に立つ」モノが溢れて、問題なく生きられる社会です。
では、今の時代に価値のあるものは何か。
人々が今求めているのは、「意味がある」モノです。
SNSが「役に立つ」のはわかっている、
じゃあそのSNSは誰が、何のために、
誰のために、どういう想いを込めて作ったのか。
という、モノの「意味」に人々は共感し感動します。
モノ自体ではなくストーリーで価値が決まる
「意味がある」ものに、人々が投資し始める時代です。
西野亮廣さんはよく、
「店検索」から「人検索」の時代になるとおっしゃいます。
美容院などでは、クオリティーの差はほぼなくなっている。
これからは、クオリティーで店を選ぶのではなく、
「あの人がやっているから、あの店で髪を切ってもらおう」というように、
人で選ぶ時代になると。
「人とのつながり」という「意味」に価値が生まています。
「意味」を生み出せる人間が、価値を生み出す時代になったと思います。
国語教師としては、
ものづくりでもアートでも、
思いを込めて生み出したものの「意味」を表現し、価値をつけるのは言葉です。
「こんな人に助けてもらって、こんな思いをして作った」
人に感動してもらえる言葉、共感してもらえる構成、
「ストーリーを紡ぐ力」を鍛えないと、
価値を生み出せる人間が育たないと考えています。
「役に立つ」モノから「意味がある」モノに価値がある時代だから、
人々が求めるストーリーを紡げるような、言葉の力を育てる。
これってかなり責任重大な気がしてます。
やりがいがある!