Babysteps

29才の高校教師です。学校、教育、高校野球について日々の思いを書きます。

信頼される教師の伝える力とは

こんばんは、フサイチです。

引越しを今していて、重い荷物をめっちゃ運びました。

部活がないと、こんなに運動不足になるんだなと実感しています。

 

さて、担任の先生方は修了式がもうそろそろですよね。

もちろん、今年は修了式をやらない学校もあると思います。

ちなみにうちの学校は放送で修了式をするみたいです。

教室にいる担任の先生が大変、式だから私語とかさせられませんもんね。

 

さて、今日は「教師の伝える力とは」というテーマで話したいとおもいます。

どんな伝え方をすれば、生徒にこちらの思いが伝わるかです。

「こんなに生徒を大事に思っているのに、生徒たちに響かない」

と相談してくる先生が僕の現場に何人かいました。

どの先生も生徒のことを真剣に考えています。

でも、それが生徒に伝わらなかったら悲しいですよね。

 

生徒に思いを伝え、信頼を得るには伝え方があります。

ポイントは3つです。

あくまで私見ではありますが、

生徒の反応が変わりますのでぜひ参考にして見てください。

 

1、ぜっっっっったいに間違ったこと(嘘)を言わない

「そんなの人として当たり前」

って思われるかもしれませんが、一番大事なことです。

 

「今朝は体育館集合って言われたのに、実際は柔道場だった」

「8時集合って言われたのに、8時半の間違いだった」

 

学校においては、生徒は先生の情報を信じるしかないんです。

よく間違える先生は絶対に信頼されません。

だから、間違いを言わない。

もし言ってしまったら、即座に訂正する。

そして、間違えたことを言ってしまったことを猛省し、二度と言わない。

あと、思い込みでものを言わない。

事実を確認していなかったら、素直に「詳しいことはわからない」と言う。

絶対に絶対に、間違ったこと(嘘)を言わないと心に決めると、

先生の発言が変わり、生徒の反応も変わります。

 

2、遠まわしに愛を伝える

僕が特にそう感じるだけかもしれないですが、

たとえば、

「私はあなたたちを大事にしているのよ」

って毎日言われると、なんかちょっと引きませんか?笑

科学的な根拠があって言っているわけではありません。

ただ子どもの反応とかを見ていると、

いろんなバリエーションで遠まわしに

「大切にしているよ」

って伝える方が、直接言うよりはるかに効果的です。

 

髪型の変化に気づいてあげたり、

生徒が好きなアニメを見て、授業にセリフを少し入れて見たり、

文化祭で一緒に遅くまで作業してみたり。

 

分かるか分からないかぐらいの、遠くから愛を伝える。

大切に思っているからこそ、直接言うのは我慢する。

プロの腕の見せどころだと思います。

 

3、場を作る

生徒が提出物を忘れてきて、

「昨日あれほど言ったのに」

と、職員室で言っている先生がたくさんいます。

そんなとき、私は

「本当に言ったの?」

って思います。

 

もちろん、

「明日、しっかり提出物を持ってきなさい」

って言ったんだと思うんですけど、

そのクラスはいつも後ろ向いたり、お喋りしたり、スマホいじったりしてます。

そんな空間だったら、先生が言ったって生徒は聞いてないですよね。

 

つまり、伝える「場」ができていないと、

生徒に伝わるはずがないってことです。

 

黒板の前で10分ぐらい、

無言で怒った顔をして腕組んでる先生いませんでした?

あれこそ、「場」の生成ですよね。

声の抑揚やテンポなど、技術的な要素もありますので、

いずれ書きたいと思います。

 

伝え方について、3つのポイントを見てきました。

1、間違ったことを言わない

2、遠まわし

3、伝わる「場」を作る

生徒から信頼されるための、伝える力です。

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