Babysteps

29才の高校教師です。学校、教育、高校野球について日々の思いを書きます。

負けないチームの作り方〜勝ったと思った瞬間から負けが始まる〜

こんにちは、フサイチです。

今日はあったかいですね。

こんな日は野球日和なんですが、

あいにくのコロナウイルス

陽気がもったいないですね。

 

さて、今日は「負けないチームの作り方 勝ったと思った瞬間から負けが始まる」

というテーマで話したいと思います。

 

野球には勝負所があります。

ここは必ず引けないし、このプレーの結果が試合の勝敗に直結する。

そういう場面があります。

 

必ずしも終盤に勝負所が来るわけではありません。

序盤、中盤、終盤、関係なく、

「ここが勝負」という場面が来ます。

それを見極めることができるのも指導者の力なのです。

勝負所がきたら、攻撃なら代打や代走を出す、相手を揺さぶる一手を打つ

といった仕掛けをする、あるいはどっしり構えて打者に任せる、

守備なら投手や守備を変える、伝令を出すなど、

状況と相手の力量、試合の流れを見ながら判断します。

 

ちなみに私はどちらかというと、打者に任せることが多いです。

というのも、仕掛けは勝負所をつくる手段と捉えているからです。

仕掛けて仕掛けて、うまくいった先に勝負できる選手がいる感じですね。

 

話がそれました。

勝負所の勝敗ももちろん大事なんですが、

勝負で勝つなら本当に大事にしたいのは勝負所の直後です。

 

昨年の我が校の練習試合でのことです。

同点の8回裏2死満塁から3番打者に全てを任せ、タイムリーヒット

2点勝ち越し。

「勝った」と思いますよね。

勝負所で打ってくれた。これで「勝った」って、選手は思います。

でも、これが落とし穴でした。。

 

9回表、相手の攻撃。

先頭を打ち取るも、次打者に四球(これが痛かった!)

安打でつながれ、送りバント

2死二、三塁で相手打者は4番。

歩かせて逆転のランナーを出すこともできないため、勝負。

結果は、逆転3ランホームラン。

 

結果、勝負所で勝ったはずなのに、試合では敗れました。

悔しい反面、少し「しめしめ」と思い、

試合後、落ち込む選手たちを集め、

「勝ったと思った瞬間から負けが始まる」という話をしました。

 

勝利が決定するのは、試合が終了したときですよね。

試合終了の合図があったときに、1点でも勝っていたら勝ちだし、

1点でも負けていたら負けです。

当たり前のルールなのですが、意外と見落としがちかもしれません。

試合の途中に勝ちが決まることはないのに、

「勝った」と思ってしまう。

それが、負けにつながることが非常に多い。

勝ち負けを決める勝負が終わったという気の緩みですよね。

勝負に勝ったことで、あたかも試合にも勝ったと錯覚してしまうのです。

相手が諦めずにそのスキをつかれたら、勝てる試合でも落としてしまうのです。

 

ちなみに、これは勝負所で負けた場合にも同様のことが言えます。

「相手は勝ったと思ってるんだから、そのスキを見逃すな」

というように声をかけます。

勝負所より、その直後を大事にしようと選手たちと確認しました。

 

公式戦じゃなくてよかったです。笑

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