Babysteps

29才の高校教師です。学校、教育、高校野球について日々の思いを書きます。

クラスの「心理的安全性」を高める3原則

こんばんは、フサイチです。

さて、昨日は組織論と学級を結びつける時の前提を話しました。

今日は、Google組織論の学級経営における応用を考えていきます。

中でも「心理的安全性」に着目してみたいと思います。

 

心理的安全性」とは、「メンバーの一人一人が安心して、

自分らしくそのチームで目標に向かい働けること」です。

では、子どもたちが安心して目標に向かえる環境づくりのために、

私たち教師がしなければならないことはなんでしょう。

原則を3つにまとめました。

 

1、教師は平等であると生徒が認識している

いきなり当たり前のことを言ってすいません。でも、難しい。

それぞれ先生によってタイプが分かれると思います。

素直な子を褒めたくなる先生、問題児の方が愛着が湧く先生、

自分と似ている子が好きな先生、

先生も人間ですから、生徒の好き嫌いはなくても合う合わないはあると思います。

それ自体は大きな問題ではありません。

しかし、生徒にそれが分かってしまうのは問題があります。

「あの先生、A君にばかり話しかけている」

「Bさんはテストで褒められたのに、私は同じ点数でも褒められなかった」

生徒は私たちの思っている以上に平等かどうかに敏感です。

それは、リーダーが平等でない空間では安心できないからです。

「先生に嫌われてるかもしれない」

「あいつは先生に媚をうっていると思われたくない」

というように、緊張しながら組織にいなければならなくなります。

 

「一日のうちに必ずクラスの生徒全員に声をかける」

「褒めた生徒をメモしておく」

といったことを私はやっていました。

めんどくさがりなのですが、ここにはかなり神経をすり減らし、

自分の時間を割いていました。

そのくらい学級経営の中で平等を担保するのは、大きな仕事です。

 

2、なんでもいいから声をかける

次に、暇さえあれば声をかけること。

人の信頼度は単純接触の多さで決まると、心理学ではよく言われますよね。

生徒は話しかけられることで、

「この人は自分のことを認識している」

と考えます。逆に話しかけないと、他の友人もも話しかけないかもしれない。

「私はこのクラスで認識されていない」

となるわけです。「心理的安全性」とは真逆の、

「自己無用感」を感じてしまうのです。

私はスマホゲームをやってる生徒を邪魔したりします。

すごく嫌がられますが、少し嬉しそうなのはきっと気のせいです。

 

3、失敗を日常化する

生徒たちは、トライアンドエラーを繰り返しながら新しい価値を生み出す世代です。

彼らには、失敗する体験が必ず必要です。

にもかかわらず、教師は失敗が起きないように先回りして、

未然に失敗を防ぐ指導をしがちです。

失敗できないという環境は、「心理的安全性」と、最もかけ離れた環境です。

失敗しても大丈夫と思えること、他者の失敗を遠慮なく指摘できること、

クラスの環境により、大きく分かれます。

失敗が日常化するくらい、生徒に日々何かにチャレンジさせる取り組みにこそ、

時間をかけるべきだと思います。

 

以上の三原則を念頭に、素敵な学級を目指してください。

新学期は普通に始めれれるといいのですが、、

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