一斉休校と学校の「脆さ」
こんばんは、フサイチです。
雨が降っているにもかかわらず、暖かくなってきました。もう春ですね。
一斉休校が開始されてから約2週間が経ちました。
2週間前。一斉休校の方針が打ち出される前後の学校は、まさに混乱状態でした。
政府の方針やテレビのニュースにより、学校の方針は一時間ごとに変わります。
戦後初の全国一斉休校という誰も経験したことがない事態。
明日から一ヶ月間生徒は学校に来ないという状況。
「定期テストをやらずに、一年間の評価をどうつけるのか」
「部活動はどうなるのか」
「卒業式はどうなるのか」
教員の不安が大声で飛び交う、非日常の職員室。
現場にいて、こう思わずにはいられませんでした。
学校は「普段と違う状況」にひどく弱い。脆い。
私たちは、ある意味「同じ一年の繰り返し」の中で生きています。
4月に入学式
5月に体育祭
9月に文化祭
3月に卒業式
「入学式は毎年こういう流れで進めています」
「文化祭は例年通り、警備をこことここにつけてください」
こんなふうに、ベテラン教師の経験を頼りに「同じ一年の繰り返し」で回っています。
学校は極端な「経験主義」の場と言えると思います。
だから、経験したことのない事態には異常に弱い。
今回も誰も統率が取れず大混乱になりました。
誤解を恐れずに言うと、
一斉休校は学校や教員が変わるチャンスであると捉えるべきだと思います。
一斉休校が決まった直後から、
民間の企業によるオンラインの自宅学習システムの無償サービスなど、
学びの形を問い直す取り組みが行われ始めました。
学校が「経験主義」から脱却し、新しい形を模索していく。
今回の一斉休校がその契機になればと思います。