Babysteps

29才の高校教師です。学校、教育、高校野球について日々の思いを書きます。

甲子園は誰のためにあるのか!?〜2017夏の強打者ランキング

こんばんは、フサイチです。

コロナの影響を受け、高校野球界が揺れています。

センバツがなくなり、球児の最後の夏まで無くなるかもしれません。

高校野球は、球児がこれまでの人生の中で最も輝ける瞬間です。

そして、これからの人生において最も輝く宝物です。

なんとか今年も熱い夏が見たいです。

 

前回、2018年の第100回大会を振り返りました。

今日は2017年夏の甲子園、第99回大会を振り返りたいと思います。

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スポニチより転載

2018年の大会が伝説的に盛り上がり、その影に隠れた感がありますが、

2017年の大会は高校野球99回の歴史の中で、

誰も成し得なかった大記録が生まれました。

強打者が大量に出た大会。ベスト6にしました、見て行きましょう。

 

6位 西川愛也(花咲徳栄

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週刊ベースボールonlineより転載

この大会は投低打高、強打者が多い大会でした。

その第99回大会の優勝校、花咲徳栄の3番打者です。

地方予選で4本のホームランを放ったプロ注目の打者でした。

甲子園ではホームランは出なかったものの、9安打3盗塁と、

走攻守に非凡なセンスを見せました。

 

5位 田中幹也(東海大菅生

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集英社より転載

清宮幸太郎を擁する早稲田実業を倒し、

甲子園のベスト4まで駆け上がった東海大菅生のトップバッターの「忍者」です。

小柄な2年生ながら、抜群の野球センスを見せました。

4試合に出場し、打率.500のハイアベレージを残します。

好守も光り、初の甲子園で躍動しました。

 

 

4位 小玉佳吾(東海大菅生

同じく東海大菅生から、高打率を残した選手です。

3番打者、チームの主軸としてベスト4入りに貢献します。

打率.529、2本塁打、8打点と、驚異の成績を残します。

好投手が揃った2019、2018の甲子園に比べ、

好打者の多い2017の大会、打者は高次元の勝負となりました。

 

3位 濱田太貴(明豊)

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毎日新聞より転載

ベスト8の明豊から、高校通算45本塁打の4番のバットが火を吹きました。

二年生ながら、3試合で打率.600、2本塁打、9打点の固め打ち、

地方大会から合わせると、夏5本塁打

プロ注目打者としての実力を見せつけました。

ヤクルトにドラフト4位で指名された、実力の持ち主です。

 

2位 野村佑希(花咲徳栄

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a good timeより転載

2018年の大会でも爆発しランクインした野村佑希、

全国に名を轟かせたのはこの99回大会でした。

2年生ながら4番としてチームの全国制覇に貢献します。

打率.571、2本塁打、6打点。

3番の西川とともに、花咲徳栄重量打線の主軸として躍動しました。

2年連続で甲子園での大活躍、

まさに「甲子園の申し子」と呼べるのではないでしょうか。

 

1位 中村奨成(広陵

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週刊野球太郎より転載

「甲子園は清原のためにあるのか」

高校野球ファンなら誰もが知っている甲子園球児といえば、清原和博です。

甲子園一大会5本塁打の記録は、永久不滅の大記録だと思われていました。

99年目にして、その記録を打ち破ったのがこの中村奨成です。

初戦の中京大中京戦で2発、

さらに秀岳館戦、聖光学院戦でそれぞれ1発のホームランを放ちます。

そして準決勝の天理戦、初回にバックスクリーンに豪快な1発。

清原和博の記録に簡単に並びます。

さらに3打席目、

再びセンターに特大の本塁打を放ち、6本目のホームラン。

誰も打ち破れないと思っていた大記録を、更新しました。

さらに今大会17打点、43塁打、19安打、6二塁打、3試合連続本塁打と、

6つの新記録(うち3つはタイ記録)を打ち立てました。

ホームランで甲子園を魅了し、伝説の打者の仲間入りを果たしました。

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ハフポストより転載

「甲子園は中村のためにある!」

そんな大会でした。

 

この大会は、歴代最多の68本のホームランが飛び交いました。

ホームランは野球の一番の魅力です。

99回目の大会は、歴代で最も魅力的な大会となりました。

正直印象が薄れてますが、面白い大会でした!笑

ちなみにベストゲームは大阪桐蔭vs仙台育英の、

ベース踏み外し→サヨナラでした。