「金農旋風」とエースたち〜2018夏の好投手ランキング
こんばんは、フサイチです。
高校野球の監督、国語教師です。
今はコロナの影響で、活動ストップですが。笑
今日は「2018夏の甲子園・好投手ランキング」を書きます。
第100回大会であり、高校野球の歴史的な年になりました。
記念大会にふさわしい数数の名勝負を生み出した2018年の甲子園、
好投手が多数輩出されたので、ランキングしてみました。
この年の甲子園で、活躍した投手を僕基準でランキングしました。
6位 井上広輝(日大三)
ベスト4の日大三から、2年生右腕が6位にランクイン。
最速150kmのストレートを持つ本格派右腕ですが、
その魅力は糸を引くような伸びのあるボールと、
試合の流れを変える圧巻のピッチングです。
わずか2試合の登板にとどまりましたが、
特に金足農業戦、強烈なインパクトを残した2年夏の投球でした。
5位 根尾昂(大阪桐蔭)
3刀流のオールラウンダーが、有終の美を飾りました。
投手としては沖学園戦に先発し8回4失点、
浦和学院戦では5回2失点で勝利投手となっています。
150km超のストレートが魅力の投手ですが、
投手としての最後の甲子園は若干精彩を欠きました。
4位 林優樹
二桁背番号ながら実質エースの働きを見せた、技巧派2年生左腕です。
金足農業戦の逆転サヨナラツーランスクイズが印象に強いですが、
実はこの投手、この夏の投球はすごかったんです。
全4試合21回2/3を投げ、防御率1.44。
金足農業の3失点するまで、この甲子園で1点しか取られていませんでした。
切れ味のあるスライダーが武器とコントロールが武器の、好投手でした。
3位 渡邉勇太郎(浦和学院)
プロ注目、背番号11のエースが甲子園で躍動しました。
右肘の故障明けで不安の残る中、仙台育英戦を6回無失点7奪三振、
190cmの身長から投げ下ろす最速149kmのストレート、
ピンチにも動じないマウンド度胸、大阪桐蔭戦では5失点でしたが、
力の片鱗を見せつけ、西武にドラフト2位で指名されました。
前年のリベンジを果たした、甲子園優勝投手です。
2017夏は仙台育英戦で逆転サヨナラ打を浴び、悔しい思いをしました。
春夏連覇をかけた今大会、エースとして圧巻の投球を見せます。
実に36イニングを投げ、39奪三振、失点4。
150kmの速球を外角低めにビシビシ投げ込み、
これぞ「打てそうもない投手」という投球でした。
優勝校にふさわしいエースでした。
1位 吉田輝星(金足農業)
柿木と少し迷いましたが、これは文句なしかなと思います。
「金農旋風」の大会に生まれた、歴史的大エースです。
大会前から注目投手として名前はあがっていました。
しかし、その期待をはるかに上回る投球を見せます。
鹿児島実業、大垣日大、横浜、近江、日大三という並いる強豪を相手に、
完封こそないものの、50回を投げ62奪三振を奪います。
決勝こそ力つき大量失点を許すものの、
ピンチで見せる闘志、力を振り絞る最終回の投球は、
見ているファンや甲子園の魔物まで味方につけました。
勝負所で見せる笑顔が、マンガの主人公を彷彿させます。
さて2018夏の好投手ランキング、いかがでしたでしょうか。
吉田輝星の大会と言っても言い過ぎではありませんが、
それでも勝ち切る大阪桐蔭の本当の強さが目立った大会でした。
見落としている好投手がいたら教えてください。笑